夏の終わり
夏の終わりに生まれたくせに、夏の終わりがすごく苦手だ。
お盆を過ぎると、役目を終えたかのように途端にひんやりとなる夜の空気に、毎年毎年気が滅入る。始まりはあんなにワクワクしたのに、うだるようなあの陽気は、夏に恋焦がれる私を置き去りにして呆気なく去っていく。
…なんて下手な小説家みたいな言い回しで書き出してみたけど、何が言いたいかというと
夏大好き!!!夏しか勝たん!!!!
マジで夏終わらんといてくれ!!!!!
涼しくなったら急になんか切なくなるねん!!
中学、高校の時、秋にある体育祭やら文化祭やらのイベントで周りが軒並み彼氏彼女つくってくのに一回もその波に乗れなかった悲しい記憶蘇るねん毎年毎年!!
特に今年は6月くらいからず〜っと暑かったから、いつもより夏とのお付き合いが長くて、まあそれはそれは暑くてしんどかったけれども、その分終わりが来るのがいつもより怖かったりして、
8月に入ると、まだまだ暑さは続くのに、もうすぐ夏が終わることを考えてしまって、土日に着る私服は、ビキニ姿の女の人がプリントされたアロハシャツとか、妖精みたいなシフォンのワンピースとか、夏にしか着れないような服を意識的に選んで、
靴もスニーカーは一度も履かず、サンダルをここぞとばかりに履き倒して、そうやって、過ぎ去っていく夏にできるだけ後悔が残らないように過ごしてきた。
(という話を、お盆休み久々に会った友人にしたら、大共感してくれて嬉しかった。彼は都内をTシャツ短パンビーサンで歩いていた。)
そしてお盆は明け、休みボケのまま溜まった仕事をダラダラ消費する1週間が終わった金曜日の帰り道、自転車に乗ると、腕にサブイボがぷつぷつっと出来る感覚があった。
今年も夏の終わりが来てしまった。
夏は儚い。日本は四季のある国、春夏秋冬というけれど、1週間に置き換えるなら、春春夏秋冬冬冬くらいじゃないか。四季というには夏のウェイトが少なすぎる。
まあでも、そんなところも含めて私は夏が好きだ。
クーラーの付いていない部屋で、今年の夏の出来事を思い返した。
、、いや、今週めっちゃ暑ない?
夏よ、居座ってくれてありがとう。もうしばらく私と一緒に居てくれ